赤ちゃんの寝返りなどの運動発達と遊び方について
生後4か月(5か月)ですが、まだ寝がえりをしないのです
こんにちは。赤ちゃんの気持ち翻訳家/母乳と育児専門助産師/佐々木 美香です。
本日は、「赤ちゃんの寝返り」についてのアドバイスです。
赤ちゃんの寝返りはいつ?
母子手帳では、赤ちゃんの運動発達の時期として、寝返りの頃を「生後4~6か月頃」としています。
正常な、赤ちゃんの運動発達による寝返りとは、
追視(目でものを追うこと)
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首の左右への自由な動き
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腕を持ち上げ、動かし、ひねる運動
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腹筋により下半身を持ち上げる運動
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下半身をひねる運動
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腹筋により上半身を起こす運動
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足の親指で床を蹴る運動
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寝返り
このように、身体各所全体の運動が発達し、さらにそれを連続で複合的に行うという、たいへん複雑な運動なのです。
これらの複合的な運動ができてはじめて、「寝返りができた」と言えると思います。
寝返りは早すぎてもよくない
寝返りは、早すぎてもよくありません。
生後2か月前後で寝返った場合、これは運動が発達しているのではなく、赤ちゃんのお身体の余計な緊張(反り返りが強い)があり、のけぞりが強すぎて、結果、ひっくり返っただけのもののことが多いです。
その場合は、こんなに早く寝返りができたと喜ぶのではなく、お身体の余計な緊張をほぐして、のけぞるのではなく、身体をやわらかく、まるく抱っこできるようにしてあげることが優先です。赤ちゃんの運動発達には、適切な時期があるのです。
寝返りができないと焦る必要はない
先に述べたように、正常な寝返り運動とは、身体各所、かつ全体の運動が発達してきて、連続で複合的に行う動作です。
それを身に着けようとしているわけですから、まだまだ自分の身体を思うように動かせない赤ちゃんにとって、寝返りという運動は、かなり難しいということがお分かりいただけたと思います。
また、身体の運動発達に関しては個人差があるため、4か月になったから寝返りしなくてはいけないとか、5か月になってまだ寝返りしなくて発達が心配、など焦る必要はありません。人それぞれ、ゆっくりで良い、という気持ちは忘れないでくださいね。
身体に緊張があって動かしづらいのではないかはぜひ見てあげてほしい
これは長く赤ちゃんセラピー体験会を開催していて、たくさんの赤ちゃんと接し、小さな月齢から大きな月齢になるまで、発達を見てきたからお伝えできることですが、赤ちゃんが反り返りが強く緊張があったり、向き癖があり筋肉に左右差がある場合、寝返りについても「身体をうまく動かせないからできない」のかもしれません。
この場合、寝返りがそもそもできなかったり、寝返りができても反り返っただけの寝返りで、腹筋も足の指も使えていなかったり、どちらか片方にしか寝返らなかったりといったことが出てきます。
これらは病気や異常というわけではないけれど、赤ちゃんにとっては「動かしづらい状況」。赤ちゃんのお身体の余計な緊張をとってあげることで、反り返りが改善し、お身体全体を動かしやすくなり、結果、寝返りをはじめとした運動発達がスムーズになっていきます。
赤ちゃんの健やかな運動発達を願うなら、ぜひ赤ちゃんのお身体の動きやかたさなどを見てあげてほしいと思います。
運動発達のきっかけは「遊び」で取り入れる
赤ちゃんの寝返りを焦る必要はないとお伝えすると、「では、ほうっておけばいいのか?」と思うかもしれません。ですが、そういうことではありません。
赤ちゃんや子どもはじめ、ヒトとは、「遊び」を通して、気づき、模倣し、学び、様々なことを身につけていく生き物です。
赤ちゃんとたくさん遊んであげることで、赤ちゃんは「自分の体」に気づいたり、「動かし方」に気づいたり、他の赤ちゃんや大人をみて「真似たり」して、「できる」ことに気づいていくのです。
そしてできるようになったら、何度も何度も繰り返して、身につけていきます。
いつまでも赤ちゃんが寝返らない場合、赤ちゃんにそのきっかけがないだけかもしれません。ぜひ、赤ちゃんと遊ぶことで、そのきっかけを与えてみてほしいと思います。
「遊び」ですから、赤ちゃんが楽しいと感じなくては意味がありません。ですので、環境や雰囲気、赤ちゃんそれぞれのタイミングもとても重要です。
無理にやらせよう、トレーニングさせようと思うのではなく、自然と寝返りを打ちやすくする環境、楽しい雰囲気、興味を引く行為、パパやママが一緒になって笑顔でいる、周りにほかの赤ちゃんがいて学べる、などの、親子のコミュニケーションであったり、環境づくりが大切であることに気づいてくださいね。
赤ちゃんのすこやかな運動発達を促すためにできること
赤ちゃんの健やかな運動発達を促すためには、
①お身体に余計な緊張があるのであればそれを解き、スムーズに動かしやすい楽なお身体に調えてあげること
②運動発達のきっかけを遊びでつくること
この二つがあって、赤ちゃんの健やかな運動発達が促されていきます。
当院では、赤ちゃんの健やかな運動発達促進のため、以下のメニューをご提供しています。
赤ちゃんとママの産後ケアDAY
産後ケアというと、「ママが受けるもの」とお思いになるかもしれません。しかし、出産を頑張ったのは赤ちゃんも同様。狭い子宮と固い骨盤の中から産道を経て、頑張って出てきた赤ちゃんのお身体が、余計な緊張を抱えていることは、珍しくありません。
ママが産後整体や骨盤底筋体操でお身体を出産前のニュートラルな状態に戻していく必要があるのと同様、赤ちゃんも余計な緊張を取り除き、頑張ったお身体をニュートラルな状態に戻してあげる必要があるのです。
当院では、赤ちゃんとママの産後ケアDAYと称し、赤ちゃん整体師や産後専門整体師と共に、生後1か月から受けられる赤ちゃんセラピー体験会、生後6か月から11か月まで対応するゆりかごケア体験会、個別でケアが受けられるプレミアム産後整体&マタニティ整体 をご提供しています。杉並区では阿佐ヶ谷/高井戸/永福で開催しています。
赤ちゃんのお身体から余計な緊張を取り除き、自由で動かしやすいお身体になり、運動発達を促していけると良いですね。
発達相談と遊び方講座
赤ちゃんの運動発達のプロ、各地でたくさん赤ちゃんの発達講座を行っていらっしゃる人気講師の、助産師の田中佳子さんをゲストにお迎えする講座です。
赤ちゃんとの遊びを通して、赤ちゃんが順序良い発達のステップを踏んでいけるようレクチャーしてくれます。当院では4か月に一度、阿佐ヶ谷のおやこカフェで開催しています。
ご参加いただいた方のご感想
赤ちゃんの発達相談と遊び方ランチ付き講座にご参加くださった方からのご感想をご紹介します。
主人と3人で赤ちゃんと遊ぶことができ、楽しい時間を過ごすことができました。
左側にしかしなかった寝返りも、教えていただいて軽くサポートしたら右側にもスムーズにできるようになりびっくりです!
いつも膝の上にお座りさせていましたが、腹ばいやずりバイ、ハイハイがとても大事だと学び、たくさん腹ばいさせようと思いました。また、習った当日にはじめての寝返りを打ちました!早速学んだことが生かされて嬉しくなりました。
子どもの成長をサポートするプログラムで親子の交流もできてとても良いと思います。
○○も気に入ってくれてたので、これからの遊びに取り入れたいです。成長に合ったプログラムを今後も是非お願いしたいです。
こんなお悩みありませんか?
「まだ寝返りをしないのですが…。」
「赤ちゃんとの遊び方が分からないのですが…。」
「赤ちゃんともうちょっと遊んであげられたらなぁと思うのですが…。」
何かと忙しい子育て中。
毎日毎日赤ちゃんと「遊んであげなきゃ!」と思わなくてもいいのですが、たまにはたっぷり遊んであげたい!!
そう思ったときに、何をしてあげたら喜ぶかな?と疑問に思われる方もいるかもしれません。
赤ちゃんが喜ぶ遊びは、赤ちゃんの月齢・発達に沿っていて、お父さん・お母さんが楽しそうで「いつもとちょっと違う雰囲気」。これが赤ちゃんの興味をそそります^^
そして赤ちゃんと楽しく遊ぶ中で、赤ちゃんの運動の発達、ひいては寝返りを促すためにやってあげられることがあります。
難しいことはありません。赤ちゃんとの遊びで取り入れてみましょう!
赤ちゃんとの遊びを通して、自然な運動の発達を促してあげましょう。
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