赤ちゃんが置くと起きちゃう、これって普通でしょうか?
赤ちゃんの「置くと泣く」は普通?
「置くと泣くからずっと抱っこで、腱鞘炎になりそうです」
こちらは、当院にとてもたくさんいただく赤ちゃんのお悩みです。
赤ちゃんが泣いていたら、どうしますか?ちょっと様子を見て、それでも泣き止まないなら、いろんなことをしてあげると思います。おむつ、おっぱい、ミルク、おしゃぶり、抱っこ…。なんだかんだ、抱っこだと泣き止む。抱っこだと眠る。だけど、やっと眠ったと思って置いたら泣く…。それならまた、抱っこをせずにはいられませんよね。
でも、ずーっと抱っこですと、腕や手首が痛くなってしまいますね…。「なんで置くと起きちゃうんだろう」「なんで置くと泣くんだろう」「いつまでこんな感じなんだろう」そんな疑問も出てくるかもしれません。
赤ちゃんは、寝るのが仕事のはずでは?
赤ちゃんは「寝るのが仕事。」たくさん寝るからこそ、脳も身体も心もすごいスピードで、毎日どんどん大きくなっていきます。だけど、「この子、あまり寝ていない気がする」とご心配になるママさんがとても多いのです。
ママが「この子、寝ていない気がする」と感じる赤ちゃんの特徴としては
置くとすぐ起きる・泣く
眠りが浅い
抱っこでしか寝られない
睡眠時間が短い気がする
こんな特徴があります。
「赤ちゃんはみんなそんなもんだ」と言われて、まぁいいか、と思えることもあれば、途方に暮れることも…
赤ちゃんは確かに、産まれてすぐは昼夜のリズムはついていませんし、眠るチカラも未熟。眠りたいけど眠れず、ぐずぐずとしてしまうこともあります。でも、それを寝られるようにしてあげるすべを、パパもママも、育児を支えてくれる周りの人たちもまだ、知らないだけかもしれません。
そんなもんだ とか
そのうち寝るようになる とか
おくるみで巻いてみたら とか
疲れさせてみたら とか
そういうアドバイスが的確にはまる赤ちゃんもいれば、効果がなく途方に暮れていらっしゃるかもしれません。
世の中にあふれる「眠りづらい赤ちゃんのための育児グッズ」
また、赤ちゃんの育児関連グッズの中には、おくるみや背中スイッチ防止クッション、自動スイングするラックやバウンサーなどなど、「眠りづらい」赤ちゃんのためのグッズがずらりと並びますが、どれを一生懸命試しても効果はいまいち、ということもあったかもしれません。最近は漢方薬の処方なんかもあるようですね…。ここから言えることは、赤ちゃんが「眠りづらい」というお悩みはすごくたくさんあって、赤ちゃんもお母さんもお父さんも、みんなきっと心配だし、困っているんだと思います。
その育児グッズの意味、実は、ないわけではありません。だけど、なぜ赤ちゃんがそういう状況なのか、を、まず、理解してあげることが大切です。
眠りづらい赤ちゃんに共通していえること
眠りづらい赤ちゃんに共通して言えることがあります。身体が緊張しているのです。おとなでいうと、「肩こり」ちょっとひどいと「ねんざ」なども筋肉の収縮によるものです。たくさんの赤ちゃんをかわるがわる抱っこした経験がないと、この身体の緊張、という感覚が、少しわかりづらいかもしれませんが、
身体が反ってしまう感じがある
眉間にしわが寄っている
首をのけぞらせる
股関節やひざが屈曲しておらず、ピンと脚を伸ばしていることが多い
足がいつも冷たい
向きぐせがある
便秘しがち
キーキーと甲高い声でなく
吐き戻しが多い
こんな、ほんのちょっと「アレ?気にするほどのコトでもない?」と思うような程度のことです。よく眠れていて、よく飲んで、便通もよくて、困りがないならそれほど気にすることではないです。だけど、もしそこに、「置くと泣く」「眠りづらそう」などのお困りがあるのなら、もしかしたら身体の緊張によるものかもしれないのです。
身体の緊張はどうしておこる?
身体の緊張の原因、これは正直はっきりとしません。ただ、妊娠中、出産、産後、赤ちゃんにストレスのかかる場面というのはままあります。出産は狭い産道を小さくなりながら出てこないといけないですから、赤ちゃんにとっても全身全力ですし、命がけです。産後も、へその緒を切られ、息を自分でして生きていかなくてはいけない、という緊張の場面があります。そして子宮の中という無重力の水の中から、地球という重力の中に急に出てきます。宇宙から戻ってきた宇宙飛行士を思い浮かべてもらうと、その圧力のすごさは容易に想像できますよね。
赤ちゃんはいろいろなことを小さな身体で、頑張って、全部乗り越えて産まれてきました。その小さな身体に、原因ははっきりと分からずとも、頑張った証としての身体の緊張が、あってもおかしくないということは、お分かりいただけたかと思います。
ほっといてあげるのか、ケアしてあげるのか。
ここまでお伝えしてきた赤ちゃんの身体の緊張のお話。もちろん、病気ではないのです。だから、時間が解決するかもしれないと、様子を見てあげることだってできます。ただ私は、すべてのお母さんが産後ケアを受ける権利があるのと同じく、すべての赤ちゃんに、ケアを受ける権利があるのではないかと思っています。
お母さんも赤ちゃんも、命がけで出産を頑張って、今ここにいるのです。目立った困りごとがなくたって、その身体も心も、とても大きな影響を受けたことに違いはありません。
命がけで頑張ったお母さん、命がけで頑張った赤ちゃん。自然治癒という名のもとに、ほっとくのでしょうか。ケアしてあげるのでしょうか。
緊張のある赤ちゃんの眠りに必要なのが、ぎゅっとされるか、びよーんと伸ばされるか。
緊張のある赤ちゃんに眠ってもらう方法として、「ぎゅっとされる」「びよーんと伸ばされる」があります。筋肉に緊張があるから、どこかをぎゅっと縮めていた方が眠りやすかったり、どこかを伸ばされている方が、心地よく眠りやすかったりするのです。
また、「この角度だから何とか寝られる」状況のことが多い。だからおくるみでぎゅっとしたり、クッションでなんとかその角度を維持しようとするのです。これで、ちまたにあふれる睡眠グッズの意味が分かりましたね。
でもこれはあくまで対処療法。一番に考えてあげないといけないのは赤ちゃんのその緊張をとってあげることですよね。
赤ちゃんの緊張とさよなら。赤ちゃんが大の字で寝られるようになる赤ちゃんセラピー体験会
ここまでお伝えしてきて、お分かりになった方も多いと思いますが、赤ちゃんは本当は寝たがっているのだけど、身体に緊張があり、リラックスして深い眠りに就くことができないでいるのです。当たり前といえば、当たり前ですが、赤ちゃんは本当はたっくさん寝たがってるのです。
眠りが浅い個性、なんてことは決してない。お布団の上で大の字でグーグー寝たいけれど、眠れないでいるのです。その赤ちゃんの身体の緊張を取ってあげられる方法の一つとして、赤ちゃんセラピーがあります。
赤ちゃんセラピーを体験したお母さんと赤ちゃんからのメッセージ
「赤ちゃんのセラピーを受けて、娘はお布団でお昼寝ができるようになりました」
「母乳のこと、娘の緊張状態(激しい泣きぐずり、寝ぐずり、睡眠の浅さ)には、本当に悩まされてきたので、もっともっと早く出会いたかったです。とても居心地よく過ごすことができました。たくさんのお母さんたちがこの会に出会われるといいなと思います。」
「毎回来るたびに寝かせやすくなり、効果を実感しています!!」
このように、赤ちゃんセラピー体験会では、嬉しいお声をたくさんいただいています。
赤ちゃんの「置くと泣く」理由は、様々かもしれません。助産師と整体師が、お子様とお母さんのお悩みに、真剣に向き合い、一緒に原因を探っていき、改善の方法を実践的にアドバイスします。おうちで、赤ちゃんにしてあげられるケア方法も、お教えできます。
どの赤ちゃんも、とても気持ちよさそうに眠っていますね。このあと座布団の上で、みんな大の字でグーグー寝るのです。抱っこするための腕も、身体を縮めるためのおくるみも、身体の角度をキープするためのクッションもいりません。ただひたすら、眠ります。
身体の緊張がとれる→深い眠りに落ちる→置けるようになって楽になるだけでなく、筋肉の緊張が取れることで、血液循環が良くなり、冷えが解消され、自己免疫力、自己調整力が向上。むきぐせがなくなったり、便秘が改善したり、吐き戻しが減ったりします。身体が緩むことで、こんなにも、赤ちゃんの身体はいい方向に変わります。
これはお母さんにも言えること
出産を頑張ったお母さん。その身体もやはり、大きな影響を受けているのにもかかわらず、自然治癒という名のもとにほっておかれていませんか?産後1か月、ゆっくり休めるならまだしも、動き回っていませんか?
実はお母さんも妊娠、出産の影響で、身体が緊張状態にあります。ホルモンバランスの乱れ、姿勢の崩れなどで、身体が部分的に緊張していたりゆがんだ使い方をしてしまっていることも多いです。気持ちも張りつめていますよね。
赤ちゃんとお母さんは、出産を終えてへその緒が切れた後も、やっぱりつながっています。お母さんの緊張がゆるむことで、赤ちゃんがゆるみます。その逆もあり、赤ちゃんがゆるんだことで、お母さんの心や身体の緊張がほどけることもあります。だからお母さんもご自身をゆるませに来てほしいのです。お母さんの身体に関して言えば、ゆるんでから整えます。産後の育児を健康的に、楽しく続けていくためにも、ご自身をいたわることをぜひ忘れないでほしいのです。
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